妊婦に我慢や制限はつきもの。カフェインを控えるというのもその一つですよね。
妊婦や授乳期でも安心してコーヒーを楽しむなら、カフェインレスコーヒーがおすすめです。
デカフェ、ディカフェ、カフェインレスフリーコーヒーと呼び方は様々ですが、本来カフェインが入っているコーヒー豆からカフェインを90%以上取り除いたものを言います。
スターバックスコーヒー、タリーズなら、「デカフェ」といえば注文できますし、自宅ならインスタントタイプやドリップコーヒータイプ、コーヒーバッグタイプと手軽に飲めるものもあります。
澤井珈琲 ノンカフェイン カフェインレス ドリップバッグ コーヒー
ネスカフェ ゴールドブレンド カフェインレス
nagomi-NATULURE 香りたつカフェインレス珈琲
妊婦だけでなく、健康や美容志向の高い人にもじわじわと人気広がっているようです。
そのわけとは?
カフェインと睡眠の大きな関係
カフェインの効果は5~7時間。長い人では、8時間ほど効果のある人もいると言われています。
カフェインは摂取すると30分ほどで、効果が表れ始めます。そして飲んでから約3時間後には効果は最大になります。一方、効果が完全になくなるまでには、5~7時間ほどかかります。
午後3時以降は、カフェインは控えましょう。
カフェインと聞くとすぐにコーヒーを連想してしまいそうですが、実際にはコーヒー以外にも紅茶、緑茶、ウーロン茶、コーラ、栄養ドリンク、総合ビタミン剤などにもカフェインは含まれます。
特に注意したいのが、栄養ドリンクや総合ビタミン剤です。これらはコーヒーの約半分くらいのカフェインが含まれており、1回につき約50ミリグラムのカフェインが含まれています。
睡眠に影響を与えるカフェイン量は150ミリグラム程度と言われていますから、通常なら問題はありませんが敏感な方なら、寝付きが悪くなってしまいます。
カフェインレスなら保湿効果あり
カフェインの機能のひとつに「利尿作用」があります。
「利尿作用」は読んで字の如し、おしっこが出やすくなります。
おしっこが出やすいということは、その分カラダの水分が出ていくってことです。
美容で心がける上で保湿は大切です。カフェインレスコーヒーで出て行く水分もコントロールしていきたいですね。
午前中はコーヒー、午後はカフェインレスコーヒーの使い分けで冷えを撃退
カフェインの取りすぎは体を冷やす原因となりますから、コーヒー中毒の方は、カフェインレスコーヒーをうまく使い分けることがおすすめです。コーヒー中毒の方なら、午前中はカフェイン入り、午後はカフェインレスに切り替えると、極端な体の冷えを改善できます。
国からも警鈴”カフェイン”摂取法
2014年の3月、厚生労働省が発表した「健康づくりのための睡眠指針2014」。
この中で睡眠12箇条の第2条にカフェインが具体的にとりあげられています。(要約)
- カフェインには覚醒作用があり、コーヒー、緑茶、ココア、 栄養・健康ドリンク剤などに多く含まれる。
- 夕方から就寝前のカフェイン摂取は入眠を妨げ、睡眠時間 を短くさせる傾向がある。
- カフェインは睡眠を浅くする。
- 研究によりカフェインは摂取後30 分~1 時間後に血中でピーク となり、半減期は 3~5 時間とされる。
- 実験によりカフェイン効果は3 時間程度持続することが確認されている。
- カフェインには利尿作用があり、夜中に尿意で目が覚める恐れがあるため、夕食以降のコーヒー、緑茶等カフェイン入り飲料の摂取には注意が必要。
参考文献:『厚生労働省健康づくりのための睡眠指針2014』
まとめ
健康を保つために基本となる睡眠。その睡眠を快適にとるためにはカフェイン摂取とうまく付き合いましょう。妊婦の方もそうでない方も、”カフェインレスコーヒー”ライフをたのしんではいかがでしょうか。
長行司 季子(睡眠改善インストラクター)
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