男女問わず、普段から頭痛に悩まされている人もいることでしょう。 特に女性に多いのが片頭痛です。 いろいろな要因が重なって引き起こされる片頭痛は病気の一種です。 人によって違いもあり、気圧の変化や食べ物、周りの環境などが原因となって起こることが多いのです。 睡眠不足や寝過ぎが原因で起こることもあります。 人によっては、片頭痛の発作が起こる前に前兆が現れることがあり、目の前がちかちかしたり、あくびが出たりといったような前触れがあるので、発作が始まることが事前に分かる人もいます。 発作が始まると、ガンガンと響くような痛みがしたりズキンズキンと鼓動を打つような痛みがしたりと、その痛みも人によって違いがあります。ひどい場合には、寝込んだり嘔吐したりする場合もあり、日常生活に支障をきたす場合もあるのです。 しかし、その痛みが本当に片頭痛によるものかは検査をしてみなければわからない場合があることをご存じでしょうか。放っておくと大変な病気が潜んでいるかもしれないのです。
その痛みは本当に片頭痛でしょうか。
片頭痛だと思っていたのに、実は危険な病気だったということがまれにあります。 片頭痛と勘違いされやすい頭痛には3つあります。 1つ目は、くも膜下出血です。 突然鈍器のようなもので殴られたような感じがすると表現されることが多いのですが、これには個人差があり、あまり激しい痛みを伴わない場合もあります。 首筋の痛みや頭部の痛み、吐き気と言った症状が、片頭痛と似ているため誤認されてしまうことがあります。 2つ目は、脳腫瘍です。 脳に腫瘍ができることで周囲を圧迫し、痛みを引き起こしますが、普段から頭痛持ちの人こそ見逃しやすいので特に注意が必要です。 長く続く場合は、早めに診察してもらいましょう。 3つ目は、髄膜炎です。 単なる頭痛だけではなく発熱を伴うことが多いので、明らかにほかの頭痛とは違うことがわかります。 しかし、かぜなどの発熱と症状が似ているため、そのまま放置してしまうことが多いので注意が必要でしょう。
病気ではなく片頭痛と診断されたら
危険な病気を回避するためには、日頃から自分の体をよく知っておくことが大事です。 「いつもと違うな。」と感じたら、すぐに病院を受診しましょう。 自己判断で勝手に病気ではないと決めつけてはいけません。 片頭痛かそうでないかは、CTやMRIなどの検査をしなければ問診だけでは判断できない場合も多いのです。 もし病院で危険な病気ではなく片頭痛と診断されたら、発作が起きないような生活リズムを整えることが大事です。 例えば睡眠が大きく影響しやすいので、睡眠時間をしっかり確保するように心がけましょう。 また、食べ物や環境が引き金となって発作が起こることがあります。 チーズやアルコール、チョコレートといった食べ物や人混み、炎天下での作業なども原因となることも多いのです。 ですから、自分がどんなものが原因で発作が起こりやすいかを知っておくことはとても大事なことで、それを回避することにより発作の回数を減らすこともできるのです。
朝起きられない、夜寝られないといった悩みがある人のために
朝すっきり目覚められないとか、夜なかなか寝付けないといった悩みを抱えている人もいることでしょう。 また、しっかり睡眠をとっているはずなのに眠くて仕方がないという人や、頭が痛いという人もいるかもしれません。 実は、他の病気が潜んでいるかもしれないのです。 睡眠時間は足りているはずと思っていても、実はしっかり脳が寝ていないことが考えられます。 それは、睡眠時無呼吸症候群といった病気です。 寝ている間に呼吸が止まっていまい、脳に酸素が送られない状態が続く、危険な病気の一種です。 また夜寝られないという人は、睡眠相後退症候群といって睡眠時間のずれによる生活リズムの崩れが原因で起こる病気の一種です。 体内時計が大幅にずれていることも考えられます。 こういった症状がある人は、早めに医療機関を受診しましょう。 放っておくと大変な病気につながることもあります。 睡眠は1日の3分の1を占めるほど大事なものなのです。
竹田 浩一(睡眠改善インストラクター)
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